2016年8月29日欧州心臓病学会Hot line sessionにて、当院が主導で行った多施設共同研究であるHIJ-PROPER試験(冠疾患患者における脂質低下療法についての研究)の結果を発表しました。
急性冠症候群患者において、厳格な積極的脂質低下療法は、中央観察期間3.9年の総死亡を含むMACEには影響しないことが示されました。しかしながら、コレステロールの吸収マーカーであるシトステロールが高い群(コレステロールの再吸収が亢進している群)においては、コレステロールの再吸収を抑制するエゼチミブにより予後が改善する可能性が示唆されました。
世界で行われている脂質低下療法に対して、新たな見解と可能性を見出した非常に意義のある結果と、評価して頂きました。
今回の試験結果をさらに言及することで、日常診療において直ぐに反映できる有用なエビデンスを、引き続き創出していくことができるものと確信しております。
萩原教授ESC発表動画